はつゆき

雨とは違う気配がする

夜明け前の外をのぞくと
頬の冷たさと一緒に
春が近い冬がきていることを知った

生まれたばかりの美しさに
すぐに消えゆく寂しさが潜んで

そっと両手で空をすくうと
透明な姿になった水滴が
わたしの指先から溶けていく

できることなら
この儚い時間を少しでも長く

白く美しい姿のまま
どうか朝までと祈りながら
わたしは静かな眠りについた