咲くことのできなかったあの子に
みせてあげたい世界があった
たくさんの色を
たくさんの歌を
たくさんの涙を
この世界の営みを
あの日の空の静けさを
あの子にかわって
忘れず胸に灯し続けること
それが微かに許された私の祈り
手をつないで口ずさめる歌があったらと
そう願わずにはいられないけれど
ひとつひとつ大切に拾い上げて
たくさんのかけらで星図を描くよ
闇夜の光をひとすじ抱いたら
ふたりゆっくり目を閉じて
互いの星に逢いに行こう
どこにも帰れない私たちが
もう迷わずに歩けるように
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