撮ったり、書いたり、旅したり。

以前、世田谷のギャラリーで写真展をさせていただいたことがあります。当時旅メディアの編集をしていた私は、個展なんて夢のようなお話に「好きに旅をして写真を撮っているだけの私が個展なんてしてもいいのかな…」、「ライターの私が写真家と名乗ることはおこがましいのでは…」と、不安な気持ちでいっぱいでした(今だから言えることですが)。

それでもやってみようと思ったのは、私にとって「旅をする」ということが人生のテーマでもあり、とても大切なことだから。そして、挑戦しないこと以上の失敗は無いと思っているからです。たとえ実力が追いつかない結果になったとしても「挑戦した」というその経験に価値があるはず! と、いつものポジティブシンキングに戻り、いっぱいの不安は風にのせて遠くまで運んでもらいました。

私は写真を撮ることも文章を書くことも好きです。けれども、そのうえにはいつも『旅』がついてきます(旅以外のことはやりたくないよ〜という意味ではないですよ)。

「おばあちゃんになっても旅をしていたい」と口癖のように言っていますが、その相棒は写真でも文章でもいいのです。これを言うとよく不思議がられるのですが、旅をし始めたときから今日に至るまで、この想いはずっと変わらずにきています。

こんな働き方は、カメラマンやライターとして第一線でご活躍されている方に失礼になるのでは…と考えたこともありますが、世間が決めた正解(らしいもの)が、必ずしも自分にフィットするわけではありません。自分自身が “心地よい” と思える生き方を選ぶこと、それがその人の正解なのではないかなと思うのです。

こんなことを言いながらも、この10年間をふりかえってみると、迷い悩みもがきながら色々なことを選択してきました。そして、随分と寄り道や遠回りもしてきたように思います。そうこうしながらたどり着いた答えが “心地よい生き方を選ぶこと” だったのです。

「どうしてこんな答えに辿り着くのに10年もかかったのだろう…」と思わないと言えば嘘になりますが、その部分は「まぁ、そんな人生もあるよね」と片付けました。笑

これからもどの道を選択するか迷ったときは自分の心にこう質問していると思います。「それは今の私にとって心地よい?」

そして、そう遠くない未来で、『しなやか文庫』がみなさまにとっての “心地よい” お話を伺える場所になるといいなぁと思っています。

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