結び目

あなたとわたしにひとつ
結び目ができました

しばらく立ち尽くしていたふたりも
いつしかそれを愛称で呼び

うつくしい起伏を眺めては
歌声をのせて笑い合ったり

面映ゆさと一緒に
忘れてしまったりしながら

手のひらに沈む雪の結晶みたいな日々を
積み重ねていくのでしょう

ひとつまたひとつと
増えていくたび

吹き抜ける風のように
無防備になって