『武田教授の眠れない講義 「正しい」とは何か?』を読了。
「自分の基準」=「正しい」になってしまうことってあります。以前、武田教授は「自分が正しいと思うこと」を “癖” とおっしゃられていましたが、本当にその通りだなぁと思うのです。
自分と違う考えの人が現れたときに、時として「あの人の考え方は間違っている」と感じてしまうことは誰にでもあると思います。私も相手が大切な人になればなるほど、「どうしてわかってくれないの〜涙」と悲しい気待ちになってしまったりします…。
ですが、なぜ自分が正しいとわかるのでしょう? 武田教授は学生が揉めているときも「正しいと思う根拠は?」と問いかけるそうです。こういう理由があるから自分は正しい。で終わらせてしまうのではなく、その根拠を問う。
これを自分に当てはめて考えてみると「あれ?根拠…?」となってしまう人が多いのではないでしょうか。私達は、日常的に自分の基準で様々な選択をしながら生活を送っています。それを毎日繰り返しているので、いつのまにか「自分の基準」=「正しい」と錯覚してしまうのだそうです(あれもこれも…と思い当たることが多すぎてぞわっとしました)。
人の数だけの「正しい」がある。つまり、日本だけでも1億2000万個の「正しい」があるのです(すごい数…!)。そんなことを言ったらみんなが自分勝手に自分の「正しい」を主張してしまうのでは…? という意見が出てくるかもしれませんが、初めから0か100で考える必要はないですよね。
無理に相手の意見に同意する必要もなく、「ふむふむ。こういう考え方もあるのね〜」と “たくさんの「正しい」を受け入れる力” が大切なのだということをこの本から学びました(武田教授、ありがとうございます!)。
明日からすぐに考え方の癖をなおすことは難しいですが、 “意見の違いこそが人生を豊かにする” のだと価値観を逆転してみる。それだけで、これから先どんな人(考え)に出会えるのかな〜と、今までよりもっと未来を待ち遠しく感じられる気がするのです ^^
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