芸術の連鎖から生まれた一曲|クロード・ドビュッシー『月の光(Clair de Lune)』


ころころとお天気が変わり、なんだか落ち着かない空模様の3連休でしたが、みなさまはどのような時間をお過ごしになりましたか?

私はこの3連休ではないのですが、少し前に山梨の湖畔で明かりの少ない夜を過ごしてきました。

月がのぼっていく様子をゆっくりと眺めたのはいつぶりだろう…。静かで、儚く、美しい。柔らかな月の光に溶けていく時間は、まるで夢のなかに誘われるような心地よさでした。そして、頭の中に流れてきたのはこの曲。

今から100年以上も前に言葉と音楽が連鎖して作られた『月の光』は、フランスの詩人ヴェルレーヌの詩集に収められた「月の光」という詩に惹かれた作曲家のドビュッシーが生み出した曲です。

この曲を聴くと、幻想的な月夜の情景を連想するだけではなく、様々な感情や記憶が渾然一体となった曖昧で美しい世界が描かれているような、そんな不思議な気持ちになるのです。連休最後の夜はぜひ、ドビュッシーが紡いだ音で安らかな時間を過ごしてみてください… *