あたりまえの不思議

もしも願いが叶うなら
いつか会うかもしれないきみに訊いてみたい

空を空と知らぬ
星を星と知らぬ
海を海と知らぬ
森を森と知らぬ

無垢な光を宿したばかりのその小さな瞳に
この世界はいったいどう映るのだろうかと

雲を雲と知る
月を月と知る
風を風と知る
雨を雨と知る

あたりまえの答えに疑問などないこの瞳は
もう雪を雪としか映してくれないから

もしも願いが叶うなら
いつか会うかもしれないきみにこう言いたい

とびきりたくさんの不思議をみつけて
ふたりだけの名前を付けよう

きみが大人になってしまうその前に

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